あの時言われた言葉、今になってぐるぐると頭の中を駆け巡る一方で、どうしてあの時、自分の考えを伝えられなかったのだろうか。とモヤモヤした気持ちを抱えながら反省している。
私なりに考えも思いもあるのだけど、どうも上手く表現することができない。
私の考えを話すと、周りから変な人とみられてしまいそうで怖い。
自分に自信が持てないから、伝える言葉もどこか自信がなくなってしまう。
素直に表現できないことで、「何を考えているのかわからない人」、と言われたこともある。
自己表現が苦手で上手にできなくて、もどかしく感じて過ごしていませんか?
ハキハキと自分の意見を伝えることができる人を見たり、自己表現が得意な人の様子を見ていると、『こんな風に自分の気持を表現できたら楽しそう』と密かに憧れますよね。
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自己表現とは?
自己表現の定義は、「自分の内にあるものを別の形にして外部化することを意味する語。自己表現には、自分の考えを言葉で人に伝えることや、自分の感情を反映させた芸術作品を作ることなどが含まれる。」とあります。
自己表現というと、面白く話せる。理論整然と自分の意見を言える。
といった言語的なイメージを持たれる方もいるかもしれませんが、決してそうではありません。
たとえ黙っていても相手に対してメッセージを送っているのです。
その時の状況、表情、姿勢によって、周囲が「怒っていそうだ」「体調が悪そうだ」と捉えたら、それはそのようなメッセージを発信している(自己表現)をしているということです。
表情、姿勢、容姿、声の大きさ、スピードといった様々な情報から、その人の個性や気持ちや思いを推し量り、私たちはコミュニケーションをとっているのです。
自己表現が苦手な人の心理
なぜ私は表現が苦手なのか?
まずは、そのように感じている方の心理を探っていきます。
自分に自信がない
自分に自信がない人は、自己表現が苦手な場合が多いです。
「私はこう感じた」「私はこう思う」などの自然に生まれる感情を、自分の中で否定し、消去しようとします。
深層心理には、自分に対する劣等感が根付いていて、「人はこんな風には思わない筈だ」「こんな風に思っていたら嫌われてしまう」のような強い自己否定感を抱えています。
発信経験が少なすぎる
自己表現が苦手な人は、そもそも発信する経験がない場合が多いです。
料理やスポーツ・楽器、どんなことでも、経験をふめばできるようになります。自己表現力もそれと同じで、考えを表現する機会が増えれば、どんどん上達していきます。
一人で行動することが多かったり、人とコミュニケーションを積極的に取ることがなかったり、学校や職場でそのような経験がなかった人にとっては、急に自己表現をするとなるとハードルが高いことのように感じられることもあるかも知れません。
周りへの警戒心が強すぎる
自己表現が苦手な人の特徴のひとつに、他人に対して警戒心が強いことが挙げられます。他人への警戒心の強さが、自己表現に対する高いハードルとなっているため、うまく自己表現できないケースです。
警戒心が強いということは、深層心理に「自分は他人に受け入れてもらえない」「他人にバカにされる」などの、不信感が根付いています。
誰かに思いっきり愛された経験のある人は、他人に対してあまり警戒心を抱くことがありません。
一方で、過去にひどい裏切りを受けたことがある人は、誰に対しても警戒心を抱く傾向があります。
批判や否定に敏感で、傷つきやすいため、「自分から開示して、否定され、傷つく」というシチュエーションを作り出さないようにしています。他人に自分の感情を見せなければ、批判や否定をされることがない、という心理的なメリットがあるからです。
自分の世界観が強すぎる
自分の世界観が強い人も自己表現が苦手な傾向があります。意識が「自分が満足する事」にフォーカスしているため、人との交流にあまり興味がないからです。
それで本人が満足している分には問題ありませんが、いざ集団行動を行うとなったとき、自分から歩み寄るきっかけがないため、周りの人から「あの人は何を考えているんだ」と言われ、苦労してしまうこともあります。
自分の世界観が強くあることは素晴らしいことでもありますが、社会生活を過ごす上では、ある程度自分の気持ちを伝えるテクニックを身に付けておく必要があるでしょう。
しかしながらこのようなタイプの人は、一度自己表現の方法を見つけると、アートや芸術の世界で才能を開花させることもあります。
自己表現することのメリット
コミュニケーション能力が上がり、信頼関係が構築される
自己表現をするには、心を開くことです。心を開くことは、他者と信頼関係を築くのに必要な工程です。自己表現をすると、あなたの考えや人間性に興味を持ってくれる人が集まってくるでしょう。自分の考えを表現したり、相手の考えをキャッチしたりすることで、人はコミュニケーション能力を高めていきます。自己表現は多ければ多いほど、信頼は得やすくなります。
コミュニケーション能力を高めていくことで手にするメリットはあなたの人生の質を高めることに他なりません。
仕事はもちろん、組織に属していなくても、家族や親戚、友人知人など、私たちはあらゆる場面で人と関わりながら生きています。私たちが社会で生きていく上で、人との関わり、コミュニケーションは必要なことなのです。
話し上手な人だけがコミュニケーション能力が高いわけではありません。寡黙でも控えめでも、自分なりの表現をしている姿勢が大切です。
コミュニケーション能力が上がり、他者との信頼関係が構築されることは、人生を豊かにすることでもあるのです。
外部リンク:「対人関係知性(ソーシャル・スキル)」を構成しているのは、自己表現力、アサーション、対人関係力の3つの能力
自分に自信が持てる
自己表現をするようになると、同時に自分に自信が持てるようになってきます。
自分の言葉を持ち、発信するのには、かなり勇気がいることではあります。
発信したことに対して批判されることもあるでしょうし、間違いを指摘されて落ち込むこともあるでしょう。
しかし、それは自分が成長する上で、必要なプロセスです。
間違いを恐れず、「他にも意見はあるだろうけれど、自分はこう考えます」と言い切ることを続けていると、セルフイメージが上がって、自分に自信が持てるようになっていくものです。セルフイメージが上がれば、可能性の枠はどんどん広がっていきます。
ありのままの自分でいられる
自己表現を突き詰めていくと、自分の心地よいことや自信が持てるものが身の回りに増えていきます。心地いいと感じている時は、ふっと肩の力が抜けている、心を開いたありのままの自分でいられます。
ありのままの自分でいられる感覚を知ると、仕事やプライベートなどのあらゆる場面でも、ありのままでいられる方法がわかってきます。
自己表現をし自信がつけば、肩肘張らずに自然体な雰囲気になれます。あなたの取り繕うことない人間性に、魅力を感じ、また人間関係が広がっていきます。
世界が広がる
あなたが自己表現をする前の段階では、周囲の人すら、あなたが何をしている人か知りません。
あなたの考えや思いといったこと、あなたが何を目指し、何になりたいと思っているのか、何を成し遂げたいと思っているのかなど、まったく心当たりもありませんし、何ができる人なのかもしりません。
私はこう思う。こうありたい。そうは思わない。これがしたい。これが好き。これができる。
自己表現を進めていくと、同じ志を持つ仲間、同志がひとり、ふたりと増えていきます。
趣味だったり、ビジネスだったり、地域の交流会だったり、目的は様々ですが、同じ活動をしようとしている人は、心の底に同じ思いを抱いている共通項の多い人だったりするものです。
世界を広げたいのなら、自分の考えを表現し、周りの皆がそのメッセージを受け取ることがまずは第一歩。
遠慮して、かしこまって、受け身で人が何か言ってくるまで待っていても、世界は広がるとこは起こりません。
まずは自分から働きかけ続けることで、世界が広がっていきます。
外部リンク:自己表現力が高い人が実践していること実践してる自己発信力の行ない方と鍛え方
自己表現力を鍛える方法
発信経験を増やす
自己表現が苦手な人の心理に、発信経験の少なさが挙げられました。自己表現力を鍛えるのなら、自分をたくさん発信する機会を作りましょう。
しかし、急に大勢の前で発信するのは、今まで自分のことを伝えるのを苦痛に感じてしまう自己表現が苦手な人にとってはハードルが高すぎますよね。
今まで自分のことを伝えていなかった人は、まずはどんなに狭い範囲でもいいので、身近な人、職場の仲がいい人、などに発信していく、という経験を増やしていきましょう。
そして経験を積んできたら、その範囲を少しづつ広げていきましょう。最初は緊張してしまうかもしれませんが、「自分を表現する」と決めた思いがあるのなら、怖がることはありません。上手に話せなくてもいいのです。表現することに意味があります。一度閉じ込めていた殻を打ち破ると、ステップアップしている自分に気づくことができます。
周りの目を気にしすぎない
「2:7:1」の割合をご存知ですか?
この法則は、カール・ロジャースの人間関係の法則と言われていて、自分の考えに2割は無条件で賛同してくれる人、7割が時と場合による人、そして1割が何をしても理解されない人、となります。
どんなに誠意を持って表現したところで、あなたを理解してくれない人が出てくるのです。「理解してくれない人も一定数いる」、そのような俯瞰的な考えを持つと、周りの目を気にすぎることもなく自然体に自己表現ができるようになります。
外見から自信をつける
外見は、その人のパーソナリティを表します。
ダボダボで汚れたような服を着ているドクターに、一刻も争う緊急手術をお願いしたいと思いますか?
肥満体型のパーソナルトレーナーに、食事制限やダイエットの方法を聞きたいと思いますか?
答えは「NO」ですよね。
外見は、職業や考え方、そして内面までも表します。
自己表現が苦手なら、先に外見を変えてみるのも一つの手段です。
自分に似合うものを身につけると、相手に安心感を与えます。また、似合うものを身につけていると褒められることも多くなり、自己肯定感が上がります。
外見を変えると自ずと自信が付き、堂々とできるマインドを持てるようになるのです。このプラスのエネルギーを身に纏った状態で、自己表現をしていくと、堂々と発信できるようになっていきます。
外見を変えることは、自己表現力を鍛えるのには比較的手軽な手段です。
イメージコンサルタントサロンMAKE STYLEは、あなたの持って生まれた魅力を引き出し、外見だけでなく内面からも輝きのある方をプロデュースするサロンです。一人でも多くの人が、いきいきと過ごせ、幸せを感じられる社会を作るのが、当サロンの理念です。
自己表現力を鍛えるなら、外見から。あなたをトータルでプロデュースするイメージコンサルタントMAKE STYLE トップページ
お申し込み LINE友達追加これを言ったらどう思われるんだろう。
こんなことした嫌われるかな?
そんな考えはこれからは卒業してください。
あなたの考えは、あなたが素直に思ったこと。
あなたはあなたの考えに自信を持っていいのです。
苦手な自己表現は、経験で改善されていきます。
自分を変えたいのなら、まずは考えから。
自分をしっかり表現して、あなたはあなたらしい生き方を送ってください。